このコーヒーを一口飲んで、驚いた。
「コーヒーってこんなにフルーティなの?」——初めてこのルワンダを飲んだ人のほとんどがそう言います。ブドウのような甘い香り、ブルーベリーのような鮮やかな酸味、後味に残るキャラメルの甘さ。これは単なるコーヒーではなく、アフリカの丘の上で育った、特別な物語を持つ一杯です。
蹴豆珈琲が「奇跡の一蹴」と名付けたこのコーヒー。その名の通り、驚きと感動をそのままカップに注ぎ込んだような豆です。
ルワンダってどんな国?
ルワンダはアフリカ中央部、「千の丘の国」と呼ばれる美しい国です。国土は日本の四国とほぼ同じ大きさですが、そのほぼ全土が丘陵地帯。標高の高い山岳地形と、赤道に近い日当たり、そして朝晩の温度差——これがコーヒー栽培に理想的な環境を生み出しています。
このコーヒーの生産地は南部州 シンビ・セクター シェンダジュル地区。標高1,710〜1,850mという高地にあり、空気が澄んでいて昼夜の温度差が大きく、豆がゆっくりと育ちます。ゆっくり育った豆は糖分をたっぷり蓄えるため、風味が豊かになります。
Women's Hands とは?
このコーヒーの生産を担うのは、シェンダジュル生産者協同組合。そして特筆すべきは、そのメンバーの75%、洗浄作業スタッフの80%が女性という点です。
ルワンダは1994年の悲しい歴史の後、女性が社会の再建を担ってきた国です。コーヒー産業でも多くの女性が生産・品質管理の中心を担っており、「Women's Hands(女性の手で)」というプロジェクト名にはその誇りと決意が込められています。一杯のコーヒーを飲むことが、彼女たちへのエールにもなる——そんなストーリーを持つ豆です。
品種「ブルボン」ってなに?
コーヒーにも、ブドウのカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローのような品種(バラエティ)があります。このルワンダで使われているのはブルボン(Bourbon)という品種。
ブルボンはアラビカ種の中でも最も古い品種のひとつで、インド洋に浮かぶ島「レユニオン島(旧称:ブルボン島)」が原産とされています。甘みが豊かで、フルーティな酸味を持つのが特徴。アフリカの高地で育てると、その酸味がさらに鮮やかに引き立ちます。
精製方法「ナチュラル」ってなに?
コーヒーの実(チェリー)から種(豆)を取り出す方法を「精製」と言います。ナチュラル(自然乾燥)は、最もシンプルな方法です。
収穫したコーヒーの実を、そのまま太陽の下で乾燥させます。まるでドライフルーツを作るように、実ごと2〜4週間かけて乾燥。この間に、実の甘みや風味が豆にたっぷりと染み込みます。だからナチュラル精製のコーヒーは、フルーティで甘みが強い傾向があります。
ルワンダのブルーベリーやブドウのような風味は、まさにこの「ナチュラル精製」から生まれるものです。
どんな味がするの?
専門的なカッピングノートを、わかりやすく翻訳します。
おいしく飲むコツ
焙煎度:浅煎り〜中煎りがおすすめ。ナチュラルらしいフルーティな風味を最大限に楽しめます。
ハンドドリップ:お湯の温度は88〜92℃くらいがベスト。ゆっくり丁寧に注ぐと、ブルーベリーやブドウの香りが華やかに立ちます。
フレンチプレス:4分待ってゆっくり押すと、まったりとした甘みと果実感が引き出せます。
アイスコーヒー:実はアイスにしても絶品。フルーツジュースのような爽やかさになります。
砂糖もミルクもなしで、まずはブラックで飲んでみてください。「コーヒーってこんなに甘いの?」と驚くはずです。